楽曲感想文

Daydream cafe

第1章―世界一かわいい

 まずはじめに、これだけは言わせて下さい。ご注文はうさぎですか?の楽曲は全て素晴らしいものばかりで、多くの人に愛され、1曲~15曲に選ぶの難しい!
とにかく私は愛してます!と。
 さて本題、ごちうさ王道ソング、Daydream cafe、について。2014年3月に行われたAnimeJapan2014にて、PVが公開されBGMとなっていました。同イベントのステージでもごちうさが登壇タイトルとなり、初生披露されました。そこからは電光石火のごとくアニメの放送が始まり、動画サイトでも話題に、中毒性のある最高な曲となりました。
 ”こころぴょんぴょん”ってフレーズは一体どこから...
 そしてあの世界一かわいいMVも製作され公開、これを初めて見た時は開いた口が塞がらなかったです。


第2章―銀河レベルでかわいい

 世界一かわいいMVとCD発売を経験して、公式YouTubeチャンネルでプチラビTVとして5人のコメントがえらくほほえましかったのを覚えています。
 そこで、ギャラクティかわいいというフレーズが、これは発売記念イベントで種田さん?発祥の銀河レベルでかわいいのがごちうさだそう(私は都合悪く参加できず)。
Daydream cafeとして、そのかわいいはどこにあるのか、個人的に思ったことを書きます。アニメ映像としては、個々のキャラクターはもちろん、Aメロでティッピーが飛び跳ねたり、サビ直前5人が手をハイタッチしてるところなど細かな仕草や仕掛けまで手が込んでるところ。
 MVとしては、5人のわちゃわちゃをいかに胸にキュンとくる女の子らしい可愛いと華やかを魅せるか意識されたところ。
 歌詞としては、全体的に白昼夢な言葉遊びに留まらず、サビ終わりの正にふわふわしてドキドキするような”好き”の表現が凄いところ。


第3章―制作と進行

 そんな歌詞をこの世に生み出した、かの畑亜貴先生、本当に天才です。
こころぴょんぴょん待ち?
ミルク色の異次元
不思議の交差点
 こうした1フレーズ1フレーズが頭に残りますし、ごちうさのアニメや漫画を何度も読み続けると少しずつ分かってくる感じも相まって本当に夢のセカイ、非日常な世界観に浸れる凄さです。
 そして支える、いや、合うメロディーを作・編曲している、大久保薫先生も本当に凄いですし、ギターの今泉洋さんやベースの山口寛雄さん、コーラスの辻純更さんが凄いです。1つ特に挙げるとしたら、イントロの乾いた感じの音が結構気に入ってます。
 そして、歌詞も曲調も歌声もダンスも全部が素晴らしいこの一作品は、Blu-ray&DVDにて、各ソロバーションに、クリスマスバージョンまで早くから幅広いver.違いが聴けることとなり、OPやライブの時と違う新しい楽しみ方にもなって最高です。

 
第4章―DJブレンドはいかが?

 幅広いver.を聴いて終わった2014年も2015年になるとTVアニメ2期が決定し、
放送を前に色んなイベントやキャンペーンが増えていき、無事開催されました。
 そんな中、8月に衝撃が走りました。何を隠そう、DJブレンドの制作と発売です。当時は本当に驚きました。
 まだまだアニソンDJがアニメ界に今ほど広まっていない中の試み。Eを探す日常でお馴染み、DJ PandaBoYさんによるリミックスで、勿論、Daydream cafeもアレンジされていました。
 しかも!カップリングにチマメ隊ver.もあるじゃないですか。1度に2度ぴょんぴょんさせられるとは思ってもいなかったです。
 本当にDaydream cafeだけでなく、ごちうさ音楽を進化させる発端なんだなとこの頃からわくわくが限界を超えて止まらない日々の始まりでした。
 次は何がくるんだか。


第5章―ミラクルなガールズ、太鼓に電子に

 ver.違いやrimixもさながら、沿い歩んでいくように、コラボ、ではなく、ゲーム音楽、いわゆる音ゲーとしての1曲や代表曲としてもDaydream cafeとごちうさが広まっていきました。
 私はあまり音ゲー、しいてはゲームすらあまりやらない人間だったので、とても新鮮で、積極的に遊んでみました。チュウニズムやユービート、太鼓の達人が初期のころは話題となって、いくつかやった思い出があります。
 2期も終わりしばらくすると、PS Vita ソフト「ミラクルガールズフェスティバル」にもごちうさがDaydream cafeをはじめ、参戦していました。
 2期~劇場公開(前後)になると、3DSやLINEmusicのバックミュージックとして、ごちうさの曲(ノーポイッ!ときめきポポロン♪)が使えるようになり、これもDaydream cafeの軌跡の賜物かなと感じています。

 
第6章―平成アニソン大賞

 どんどんごちうさごちうさ音楽が広がる中、嬉しいニュースがありました。
 時は平成、今この時をもって令和に。そう、日本として、時代が変わりました。
 そんな時、アニメ界・アニソン界でも、大きな計画が。平成アニソン大賞です!
「平成を彩ったアニソンを讃えたい」として年代ごと11部門10賞が決められました。
2010年-2019年作詞賞をDaydream cafeが受賞しました。もうとにかくこの発表を今か今かと固唾を飲んで待っていたので、受賞した瞬間私は泣いて喜びました。
 そして嬉しいことは重なるものですね。DJ和さんがリミックスCDを出すとのこと。この頃既にDJNightが1度開催された後でもあったので、こんな形でまたDJ和さんとも関わって頂けるものなのかと、ただただ、非現実的な運命と現実的な大人の力に圧倒され感動してました。

  

第7章―DJのおかわり、交差点、そしてガールズバンド!

 さて、DJといえば、DJブレンドに始まり、豊洲PITのDJ Night、渋谷TSUTAYA O-EASTのDJ Night2、DJ Night3、神田明神のDJ Night MINI、DJブレンド2とお祭り騒ぎが怒涛に開催され、記憶にも新しいことばかり。こんなにもDaydream cafeをはじめとする楽曲たちが七変化して、どんな形でも盛り上がるというのも不思議な交差点。

 交差点といえば、コラボ、2019-2020になってごちうさ音楽の本格的なコラボは本邦初。大人気ガールズバンドプロジェクト、BanG Dream!バンドリとのコラボです。
ごちうさ独自の世界観と名曲は今後コラボやカバーはされないかもという空気があった中、斬ったのはバンドリ。正直驚きました。CD化にも驚きでした。
 でも今思うと、DREAM、”夢”というキーワードに両者が両者を惹きつけ惹かれあって出会ったのかなと。

 

第8章―いままでとこれからと

 TVアニメ放送開始から5周年を記念して、毎日楽曲紹介が始まり、記念すべき第1曲目としてもDaydream cafeの一面が新しく知れたのは新鮮でした。藤平さんと塚越さんの貴重なコメントにも感動する毎日で、日々心がぴょんぴょん、胸がらんらんしてました。

 この楽曲紹介やDJNight、トークショーなどで出た様に、一匙のお姫さま物語とOP曲がどちらになるか最初は決まってなかったとのこと。

 結果論ではなく、Daydream cafeが主題歌、この物語の出会い・入り口として多くの人の心に残り、とても大きな華が咲いたことにずっと感激しています。

 非の打ち所のない師玉の1曲としか言いようがありません。

 そして、2020年オーケストラ演奏でワンコーラス聴けるとは思いもよりませんでした。本当にいろんな顔を見せてくれるDaydream cafeと音楽制作チームの皆さんに感謝と信頼しかありません。

 ありがとうございます。

 

一匙のお姫さま物語
第9章― 一匙の夢物語と溶けない日常

 この曲は、アニメのOPがDaydream cafeとどちらになるか決まっておらず、(楽曲紹介より)アルバムになる前から多少完成形が異なっていても、生まれていた楽曲でした。
従って、テーマや物語としてハッキリしている分、ゴールデンコンビに作られたことも相まって、歌詞のふわふわ感が何とも言えないです。
 ゆったりとした曲調なのに、歌詞が多く、早口のようなスピード感も凄く浮遊感を感じさせます。
 歌詞は特に、「物語の始まりは一匙のエピソード」と(最後の)「溶けないユメは甘い冒険」が心に来ました。「物語の始まりは一匙のエピソード」には、人生という大きな物語には一瞬の出会いが起きて始まるごちうさらしい詞で好きです。「溶けないユメは甘い冒険」には、ごちうさ音楽のキーワード?でもあるユメはもちろん、甘い恋のような冒険(日常生活)は、お菓子の様に溶けてなくならないこれから過ごす日々を詩っているようで好きです。

 

宝箱のジェットコースター

第10章―出会いは宝物、思い出が宝箱

 TVアニメ第2期が決まった頃に私たちファンが知った曲。まんがタイムきららフェスタ2015やコミックマーケット88の映像でBGMで聴いて興奮した思い出があります。
 本題ですが、歌詞に繰り返される「会いたいの」や「会いたいな」、とにかく5人の仲の良さがピックアップされて、さっきまで話してたけど、またすぐに会ってお喋りしたいな、でも恥ずかしいなもどかしいなって他のみんなと居る時間や空間や生活が、
つまり日常が本当に好きで楽しいって思える、感じられる秀逸で繊細な楽曲だと私は感じました。
 でも自分やみんなに質問してても、もう心の中での答えは分かっていて、めまぐるしい日々のジェットコースターを降りた後にぜんぶ教えるねと気になる浮遊感もまた良いんですよね。
 楽曲紹介にあるように、これからも好きを沢山探してほしい、が詰まった楽曲です。

―君との出会いは宝物、毎日の思い出が詰まった宝箱―

 

木組みの街~雪解けと春の始まり 

第11章―木組みの家と石畳の街の春と冬

 この曲は本当に自分の中で衝撃的、いや、安心した曲です。というのも、初めて聞いたのは、勿論、第2期ご注文はうさぎですか??第1羽なのですが、その先行上映会です。新宿ピカデリーである意味故郷というかこの安心感に襲われたのは後にも先にもこの曲だけですね。
 ノーポイッ!も衝撃でしたが、自分はやっぱりこちらの方が、「ただいま」「おかえり」と素直に感じました。
 川田瑠夏さんの作品本当に素晴らしいです。聴いた瞬間、ごちうさの木組みの家と石畳の街の冬と春の境のセカイに帰ってきたやってきたという生感が味わえました。
 ココアがやってきてチノの心の中に新たな風を吹かせて成長した春に始まり、冬に入った1期。
 2期では、冬が終わり春が来る、成長したチノが変わらずこの街で過ごし成長していく姿にこれからもよろしくと言えるそんな曲です。
 まさに雪解けの始まり、まるで彼女たちの誕生日の様に。

 

にっこりカフェの魔法使い 

第12章―あなたのことを笑顔にする魔法使い

 歌詞より、にっこりカフェでは、ミルクとにっこりをたくさん入れた途端ハッピーになって、大切なひとときを過ごしましょう。とあり、ミルクには、色んな飲み物と混ざり交わりやすいですよね。
 にっこりをたくさんは、笑顔がたくさん生まれることだと思います。その後ハッピーになるといいます。
 これは、ミルクというのが、色んな趣味や性格、学校や年齢の違うコーヒー(チノ、シャロ)、紅茶(リゼ)、ココア(ココア)、緑茶(千夜)が出会い交わってきた、関係そのもので、みんなに笑顔が咲けば、幸せだよね!って感じられました。
 また、原作のお話が強くなりますが、この奇跡の出会いのきっかけを作ってくれて、
笑顔を連れてきてくれるココアちゃんはまるで魔法使いのようだという雰囲気もこの曲から感じられます。
 チノからマジシャンうさぎぬいぐるみが贈られたり、手品を覚えるようになったり、ハロウィンやゲームセンターなど不思議な空間に行ったり。

 

きらめきカフェタイム
第13章―きらめきを探す日常

 日常の中にめぐる季節を一緒に越えて、少し照れくさいけどいつもありがとうを伝え、私たちの中にしかない笑顔に会えた。初めて出会った頃には想像すらできなかった。不思議なくらい想像できなかった。今まで見た景色には1人じゃ会えなかった。
 瞬間的な思い出も、何気ない思い出も、色んな人に話したくなるくらい特別になっていって、日常がデコレーションされた。
 離れていても、RabbitHouseや木組みの街での同じ思い出と居場所がそこにはある。顔を合わせて見つめ合う度に寂しくなったり、離れることに不安になったり、別れが切なくなってしまうかも知れないけれど、例え離れてしまっても、別れてしまっても、思いが交差して同じなら、帰ってきたくなったら、何十年後も木組みの街とRabbitHouseは今と変わらずこの場所にあるから、またすぐ会えるから心配は要らないんだと。
 僕はこの曲にこう感じさせられました。

 

Have a Nice Drink
第14章―親愛なる娘へ

 幼い時に母親を亡くし、祖父に懐いて育ったチノの成長物語がテーマでもあるごちうさ、そんなチノへ父と母から愛情が注がれます。

 それらを唄ったHave a Nice Drinkと銀のスプーンとwinter*gift、作詞が高瀬愛虹さん。自身のTwitterでもwinter*giftはチノ→タカヒロに向けた歌詞になり、Have a Nice Drinkはタカヒロ→チノに向けた歌詞だと言及されています。
 銀のスプーンはSFYを観れば一目です。
 Have a Nice Drinkでは、今だけの時間を楽しんで味わって、とっておきの人生を歩んでほしいとほぼ直球で伝えられていて本当に感動します。表情の硬かったチノが、ココアやリゼと過ごす日々、マヤやメグと楽しむ姿が顔を見るだけで、嬉しい楽しいと受け取れるようになって成長していて、タカヒロもまた嬉しいんだろうなぁと感じさせられます。

  

 ハピハピ♪バースデイソング

第15章―ハッピーバースデイ!

 ご注文はうさぎですか?恒例と言えば、誕生日をお祝いすることへの全力投球。
 それを強く体現された2019年のバースデイソングシリーズ。
 今まで散々、日常やら出会いやら家族やら語りましたが、そもそも彼女たちが生まれてきてなければ奇跡のような交差点は生まれませんでした。
 そんなこの曲からは、言葉にして大きな声を恥ずかしがらず、声に出してお祝いしないと、きっと後悔する。という気持ちが籠り、想像できなかったくらい不思議な出会いだったけれど、とにかく「おめでとう」を伝えて、歳を重ねていってほしい。
 そんな風に感じました。こんな愛と友情と幸せが詰まった曲は天下一品です。
 2019年年末に、徳井青空さんの単独イベントで初めて披露されて自分も生で聴けたので、祝いたいのはこっちなのに、ありがとうや幸せのお裾分けを受けた感覚を覚えました。
 またソロver.毎に変わる誕生花にもCDを手にする前に毎回楽しんでいました。